手の施しようがない
処置のしようがない。「ここまで問題がこじれては—・い」
手の舞い足の踏む所を知らず
《「礼記」楽記から》 1 非常に喜んで思わず小躍りするさま。有頂天になるようすにいう。「劇的な逆転勝ちに—喜ぶ」 2 あわてふためくさま。「公卿殿上人、内裏へ馳 (は) せ参って—」〈保元・下〉
手の奴足の乗り物
《自分の手を召使いとし、足を乗り物にする意から》何事も他人の力を借りずに自分で行うこと。「一身をわかちて、ふたつの用をなす。—、よくわが心にかなへり」〈方丈記〉
手は見せぬ
刀を抜く手も見せずに斬ってしまう。抜きうちにする。「笑ひ止まずば—◦ぬ」〈浄・朝顔話〉
手も足も出ない
施す手段がまったくない。力が及ばずどうしようもない。「相手が強すぎて—◦ない」「難問に—◦ない」
手もすまに
手も休めずに。せっせと。「—植ゑし萩にやかへりては見れども飽かず心尽くさむ」〈万・一六三三〉
手も無く
1 簡単に。たやすく。「—ひねられる」 2 そのまま。「早い話が八犬伝は—水滸伝の引写しじゃげえせんか」〈芥川・戯作三昧〉
手を空ける
仕事の予定などを入れないでおく。「頼みがあるから—・けておいてくれ」
手を上げる
1 降参する。「攻めたてられて思わず—・げる」 2 なぐろうとして手を振り上げる。乱暴をはたらく。「親に向かって—・げる」 3 腕前や技量が進歩する。上達する。「ゴルフの—・げる」
手を合わせる
1 両方の手のひらを合わせる。感謝の気持ち、懇願の気持ちなどを表す。「小遣い銭欲しさに親に—・せる」 2 拝む。合掌する。「神棚に—・せる」 3 相手として勝負する。手合わせをする。「有段者と—・せる」