羊の歩み
《「北本涅槃経」三八から》 1 屠所 (としょ) にひかれてゆく羊の歩み。死がしだいに近づくことのたとえ。 2 歳月。光陰。〈日葡〉
ひつじかい【羊飼い】
羊を飼育する人。また、放牧された羊の世話や番をする人。 [補説]書名別項。→羊飼い
ひつじぐさ【未草】
スイレン科の水生の多年草。池沼に生える。葉は楕円形で基部が深く切れ込み、水面に浮かぶ。夏、水上に白い花を開く。名は未の刻(午後2時)に咲くといわれたことによるが、普通は午前中に開花する。睡蓮 (すいれん) 。《季 夏》「雨明くなりし目前 (まさか) の—/亜浪」
ひつじぐも【羊雲】
高積雲の俗称。羊の群れのように見えるところからいう。
ひつじさる【未申/坤】
未 (ひつじ) と申 (さる) との中間の方角。南西。
ひつじだ【穭田】
穭が一面に生え出た田。《季 秋》「—や痩 (や) せて慈姑 (くわゐ) の花一つ/子規」
ひつじばえ【羊蠅】
双翅 (そうし) 目ヒツジバエ科の昆虫。体長1センチくらい。体が密に毛に覆われ、ミツバチに似て、黄色で黒色の顆粒 (かりゅう) を密につけている。幼虫は羊の鼻腔内に付着する害虫。
ひつじばえ【穭生え】
1 刈ったあとの株から再び伸びる稲。「田の—は其ままにて」〈貝おほひ〉 2 毛髪などがまばらに生えること。「—の眉毛 (まみえ) がりきんだばかりで」〈滑・浮世風呂・二〉
ひつじへん【羊偏】
漢字の偏の一。「羚 (れい) 」「羯 (かつ) 」などの「羊」の称。
羊の皮を着た狼
《a wolf in sheep's clothing/a wolf in a lamb's skin》親切そうにふるまっているが、内心ではよからぬことを考えている人物のたとえ。新約聖書から。羊の皮をかぶった狼。