イオニアかい【イオニア海】
《Ionian Sea》イタリア半島南部およびシチリア島とギリシャとに囲まれた海域。地中海の一部。
イオニアがくは【イオニア学派】
前6世紀ごろ、イオニア地方に興ったギリシャ最初の哲学の学派。万物の根源を水・アペイロン(無限なもの)・空気・火に求めた。ミレトス出身のタレス・アナクシマンドロス・アナクシメネス、およびヘラクレイトスなどがこれに属する。
イオニアしき【イオニア式】
古代ギリシャ建築の列柱様式の一。ドリス式とコリント式の間の時期に成立。礎盤がつき、渦巻き装飾の柱頭をもつ。
イオニアようしき【イオニア様式】
「イオニア式」に同じ。
イオニアしょとう【イオニア諸島】
《Ionia/Ιόνια》ギリシャ西端部、イオニア海北東部にある諸島。古くは「七つの島」を意味するヘプタネソスまたはヘプタネサと呼ばれた。ケルキラ島(コルフ島)、パクシ島、レフカダ島、ケファロニア島、イタキ島、ザキントス島、キティラ島などの主要7島をはじめ、多数の島嶼 (とうしょ) からなる。古くから海上交易の拠点として栄え、14世紀から15世紀にかけてベネチア共和国領になり、ギリシャ語地域では唯一オスマン帝国に支配されなかった。18世紀にギリシャ独立の機運が高まり、フランス領、ロシア領、イギリス領を経て、1864年にギリシャに返還された。