・・・を急速にとりかえし、プロレタリア文学の中に解放運動における婦人大衆の独特な歴史的実践が階級全体の闘争との生々しい連関においてもっともっと隈なく描かれるように、婦人のプロレタリア・農民作家がドシドシ文学サークル員・通信員の中から養成されるよう・・・ 宮本百合子 「国際無産婦人デーに際して」
・・・『ナップ』『プロレタリア文学』もそれに似た性格をもたずにいられなかったし、プロレタリア文化連盟は、地下におかれた階級的組織の氷山が、わずかに合法の水面に尖端を出した姿としての性質をもった。サークルにしても、そうなった。 当時のこのような・・・ 宮本百合子 「五〇年代の文学とそこにある問題」
・・・組合の中には随分文学好きな方もあって、全逓の作品集『檻の中』が出ている位ですから私も健康が許す様になったらサークルにも出席してみたいし、いろいろな御依頼も果してゆきたいと思います。〔一九五〇年一月〕・・・ 宮本百合子 「今年こそは」
・・・勤労人民の政治的文化的発言の一つのかたちとして、ファシズムとたたかう日常の方法として、職場、学校サークル内に通信員活動を提案したことはただふん囲気だけあるおしゃべりだったろうか。わたしの講演をきいて入党したといっているひとが世田ヶ谷のある細・・・ 宮本百合子 「事実にたって」
・・・“A circle of knowledge, in 200 lessons”と云うのを、漢文訳つきで編輯したものだ。題目を見ると、一層面白い。 上半頁に Lesson 1. Object, と! 石・本・樹木其他は“are all o・・・ 宮本百合子 「蠹魚」
・・・ソヴェトの各工場にはみな文化サークルがあって、シーモノフなども工場のサークルから送られた作家です。舞踊でも、オペラでも、文学でも、あらゆることが、文化サークルの中にあって、そこで、この人たちの好きな、やりたいことをやっているうちに才能が成長・・・ 宮本百合子 「社会と人間の成長」
・・・日本によく知られているシーモノフやゴルバートフの経歴は、いかにも新しい社会の作家らしい、経営内の文学サークルから彼らの文学的才能を開花させ、やがてその地方の作家同盟の組織に結ばれてきている。このように、ソヴェト同盟という社会主義社会では、一・・・ 宮本百合子 「政治と作家の現実」
・・・ 第三は、インテリゲンチャの間から野間宏、椎名麟三、中村真一郎氏その他の作家が注目すべき創作活動を行ったこと、勤労大衆の文化的活動がさかんになってきて文学サークル協議会が確立し、『文学サークル』という雑誌が出るようになったし、全逓新聞の・・・ 宮本百合子 「一九四七・八年の文壇」
・・・の新しい課題の理解は、われわれに広汎なサークル組織、革命的小ブルジョア作家、貧・中農作家などを獲得する任務を示しているが、それは決して、小市民的自由主義へ向って、妥協によって多数者を獲得するのではない。この戦争と革命の時期を決定的勝利に向っ・・・ 宮本百合子 「前進のために」
この頃、日本でもあっちこっちで文化サークルや音楽サークルが出来てプロレタリヤ文化の高まりがわかり、実に愉快です。ソヴェト同盟は御承知の通り労働者の勝利した国だからそう云う音楽サークルなどでものびのびと至極便利にやっている。・・・ 宮本百合子 「ソヴェト同盟の音楽サークルの話」
出典:青空文庫