トンネルがいしゃ【トンネル会社】
官庁・大会社などの払い下げや注文などを他に周旋し、中間利益を取るだけの名目上の会社。
トンネルこうか【トンネル効果】
量子力学で、粒子が自分の運動エネルギーよりも大きなエネルギー障壁を、山のトンネルを通るようにして通り抜ける現象。粒子の波動性による量子力学的現象。エサキダイオードはこれを利用したもの。量子トンネル効果。
トンネルさいばい【トンネル栽培】
トンネル状の枠にビニールをかぶせて保温し、その中で作物を栽培すること。
トンネルじきていこうこうか【トンネル磁気抵抗効果】
強磁性の金属層に挟まれた薄い絶縁膜を通って流れるトンネル電流が磁場により変化する現象。1975年の発見当時は試料をセ氏零下270度近くまで冷却する必要があったが、1995年に同様の現象が室温でも実現できるようになった。これによりトンネル磁気抵抗素子への実用化につながり、巨大磁気抵抗素子に続いてハードディスクの読み出し部分(磁気ヘッド)に応用され、記憶容量の増加をもたらしたことで知られる。TMR(tunnel magnetoresistance)。
トンネルじきていこうこうかそし【トンネル磁気抵抗効果素子】
⇒トンネル磁気抵抗素子
トンネルじきていこうそし【トンネル磁気抵抗素子】
磁場によりトンネル電流が変化するトンネル磁気抵抗効果を利用した素子。厚さ数ナノメートル以下の酸化アルミニウムなどの絶縁層を2枚の強磁性の金属層で挟んだもの。ハードディスクの読み出し部分(磁気ヘッド)などで使われている。TMR素子。MTJ素子。磁気トンネル接合素子。トンネル磁気抵抗効果素子。
トンネルダイオード【tunnel diode】
⇒エサキダイオード
トンネルでんりゅう【トンネル電流】
量子力学のトンネル効果により、薄い絶縁膜やエネルギー障壁を超えて、山のトンネルを通るようにして流れる電流のこと。エサキダイオードはこれを利用したもの。
トンネルじんぱい【トンネル塵肺】
トンネル工事に従事して大量の粉塵を吸引したことで肺の機能低下をまねく職業病。→塵肺
トンネルびきあつは【トンネル微気圧波】
トンネル内に鉄道車両などが高速で突入した際に発生する圧縮波。トンネルの出口付近で大きな衝撃音や突発的な振動が発生する。俗に「トンネルどん」ともいう。 [補説]新幹線は、車両先端の形状を工夫することにより、微気圧波の低減を図っている。