一押し二金三男
女性を口説くには押しが強いことが第一条件で、金の力、男振りのよいことは第二・第三の条件である。
一が栄える
物語やおとぎ話の最後にいう決まり文句で、「めでたし、めでたし」の意。一期 (いちご) 栄える。市が栄える。
一か八か
結果はどうなろうと、運を天に任せてやってみること。のるかそるか。「よし、—勝負してみよう」 [補説]ばくちの用語で、「一か罰か」でさいころの目に一が出るかしくじるかの意とか、「丁か半か」の「丁」「半」の字の上部を取ったものとかいう。
一から十まで
何から何まで。始めから終わりまで。すべて。「—人に頼る」
一金二男
遊興に大切なものは第一に金で、男振りは二の次である。「色里かよひもその通り、—と申す」〈浮・好色盛衰記〉
一工面二働き
世渡りには、工夫が第一であり、勤勉に働くことはその次である。
一と言って二とない
とび抜けて優れていてその後に続くものがない。「—名人」
一にも二にも
他のことより、まずそのことに専念するさま。なにはさておき。「—練習だ」
一の裏は六
さいころの一と六とが裏表であるように、生きていくうちには、よいこともあれば悪いこともあり、それが循環するものだ。
一姫二太郎
子をもつには、最初は育てやすい女の子で、次は男の子がよいという言い伝え。 [補説]近年、俗に「女ひとりと男ふたりの子をもつのが理想」の意で用いられることもある。