[名]
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1 数の名。自然数で最初の数。ひとつ。
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2 いちばん初め。1番目。「―の鳥居」
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3 物事の最初。「―から出直す」
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4 最もすぐれていること。最上。最高。「―の子分」「世界―」
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5 三味線などで、いちばん音の低い太い糸。一の糸。
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6 島田髷 (まげ) などの後ろに張り出た部分。
「菊千代は潰島田 (つぶし) の―を気にしながら色気のない大欠 (おおあくび) 」〈荷風・腕くらべ〉
[副]いちばん。最も。いっち。
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「木 (こ) ねりと申して、―うまい柿でござる」〈虎寛狂・合柿〉
[補説]「壱」は、主に証書などに金額を記すときまちがいを防ぐために、「一」の代わりに特に用いる。