丸裸(まるはだか)
の例文・使い方・用例・文例(12)
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・・・窓に対する壁は漆喰も塗らぬ丸裸の石で隣りの室とは世界滅却の日に至るまで動かぬ仕切りが設けられている。ただその真中の六畳ばかりの場所は冴えぬ色のタペストリで蔽われている。地は納戸色、模様は薄き黄で、裸体の女神の像と、像の周囲に一面に染め抜いた・・・
夏目漱石
「倫敦塔」
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・・・「貴様たちが丸裸にしたんだろう。此の犬野郎!」 私は叫びながら飛びついた。「待て」とその男は呻くように云って、私の両手を握った。私はその手を振り切って、奴の横っ面を殴った。だが私の手が奴の横っ面へ届かない先に私の耳がガーンと鳴っ・・・
葉山嘉樹
「淫賣婦」
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