きょうごくたかつぐ【京極高次】
[1563〜1609]安土桃山・江戸初期の武将。妻は豊臣秀吉の側室淀君の妹。織田信長、のち豊臣秀吉に仕え、九州征伐などに従軍。近江 (おうみ) 大津城主。関ヶ原の戦いでは東軍につき、若狭小浜8万5千石の城主となる。
きょうごくためかね【京極為兼】
[1254〜1332]鎌倉後期の歌人。藤原定家の孫為教 (ためのり) の子。二条家と歌道の主導権を争い、革新的な歌風を樹立。玉葉集を編集した。政治上、持明院統に属し、佐渡・土佐に流された。歌論書「為兼卿和歌抄」がある。
きょうごくなつひこ【京極夏彦】
[1963〜 ]小説家。北海道の生まれ。本名、大江勝彦。妖怪・民俗学の知識を生かした幻想的な長編ミステリーを数多く手がけ、幅広い読者層を獲得する。「後巷説 (のちのこうせつ) 百物語」で直木賞受賞。他に「嗤 (わら) う伊右衛門」「覘 (のぞ) き小平次」「魍魎 (もうりょう) の匣 (はこ) 」など。
きょうごくは【京極派】
藤原定家の孫為教 (ためのり) を祖とする和歌の流派。為教の兄為氏 (ためうじ) の二条家歌道と正統性を争って革新的歌風を唱えた。作風は玉葉集、また風雅集にあらわれる。京極家。→二条派 →冷泉 (れいぜい) 派