ろうどうくみあいほう【労働組合法】
労働者が使用者との交渉で対等の立場に立つことを促進することによって、労働者の地位を向上させることを目的とする法律。労働三権を具体的に保障し、労働組合・不当労働行為・労働協約・労働委員会などについて規定。昭和20年(1945)制定、同24年全面改正。労組法。
ろうどうけいやく【労働契約】
労働者が使用者に労務を提供することを約し、これに対して使用者が報酬を支払うことを約する契約。契約の内容は労働契約法・労働基準法、および労働協約・就業規則によって規制される。
ろうどうけいやくほう【労働契約法】
労働者と使用者の間で結ばれる労働契約の基本原則を定めた法律。平成20年(2008)3月施行。就業形態の多様化や個別労働関係紛争の増加などに対応するために設置された。労働契約の締結・変更・継続・終了、および有期労働契約などについて規定している。労働契約は労働者と使用者が対等な立場で合意・締結・変更するものとし、懲戒権や解雇権の濫用は無効であること、また有期労働契約については、やむを得ない事由がない限り期間中に解雇できないことなどが明記されている。→個別労働紛争解決制度 [補説]法改正に伴い、平成25年(2013)4月以降、通算5年を超えて有期労働契約を繰り返し更新している場合は、労働者の申し込みにより、期間の定めのない労働契約(無期労働契約)に転換できるようになる。
ろうどうけん【労働権】
労働の能力と意思とがありながら就業できない者が、国に対して労働の機会の提供を請求しうる権利。勤労権。
ろうどうけんしょう【労働憲章】
⇒国際労働憲章
ろうどうさい【労働祭】
メーデー。《季 春》
ろうどうさいがい【労働災害】
労働者の就業にかかわる建設物・設備・原材料・粉塵 (ふんじん) などにより、または作業行動その他業務に起因して、労働者が負傷し、疾病にかかり、または死亡すること。
ろうどうさいがいそうごうほけん【労働災害総合保険】
従業員が政府の労働者災害補償保険の災害補償の対象となる身体障害を被った場合において、事業主が労働者災害補償保険の上乗せ補償を行うことによって被る損害、および使用者として法律上の損害賠償責任を負担することによって被る損害を塡補する保険。
ろうどうさんけん【労働三権】
日本国憲法の保障する労働者の基本的権利である、団結権・団体交渉権・争議権の三つをいう。
ろうどうさんぽう【労働三法】
労働組合法・労働基準法・労働関係調整法の三つの法。