とくめいくみあい【匿名組合】
商法上の契約によって組織される営業のための組合。当事者の一方(匿名組合員)が相手方(営業者)の営業のために出資し、相手方がその営業から生じる利益を分配することを約するもの。営業者だけが外部に現れ、出資者は現れないのでこの名があり、法人ではない。 [補説]平成19年(2007)に施行された金融商品取引法で、一人以上の適格機関投資家かつ49人以下の一般投資家を対象とする私募に届出義務が課されたため、匿名組合も同規定に基づいて金融庁への届出が必要となった。
とくめいくみあいけいやく【匿名組合契約】
出資者(匿名組合員)が特定の営業者の営業のために出資し、生じた利益の分配を受ける契約形態。出資者と営業者の契約であり、出資者間での権利・義務は発生しない。出資金で購入した資産の名義は営業者になるため、出資者の匿名性が保たれ、投資リスクは出資額の範囲内に限定される。→匿名組合
とくめいけいじばん【匿名掲示板】
投稿の多くが匿名で行われる電子掲示板(BBS)の総称。代表的なものとして5ちゃんねるが知られる。
とくめいきふ【匿名寄付】
寄付する人が名前や金額の非公表を希望して行う寄付。
とくめいかソフト【匿名化ソフト】
《anonymous software》インターネットなどで通信元を秘匿するためのソフトウエア。世界中のサーバーをランダムに選択して接続経路とすることで、通信元の特定を困難にするトーアが知られる。匿名ソフト。
とくめいしゃかい【匿名社会】
実名を隠したままでコミュニケーションが成立する状況。また、個人情報の匿名化が進行した状態をいう。
とくめいかこうじょうほう【匿名加工情報】
特定の個人を識別できないように個人情報を加工し、かつ元の個人情報を復元できないようにした情報。
とくめいか【匿名化】
[名](スル)特定の個人に関するデータから、個人の識別に直接関わる個人情報を取り除くこと。匿名化された情報はパーソナルデータとよばれる。→仮名化 →無名化
とくめいあんごうつうか【匿名暗号通貨】
⇒匿名仮想通貨
とくめいかそうつうか【匿名仮想通貨】
《anonymous crypto currency》匿名性が高い仮想通貨の総称。送り手・受け手ともに、取引所において口座情報に相当するアドレスと個人情報を結びつけず、取引できるもの。匿名通貨。匿名暗号通貨。