命を的に懸ける
命がけで物事をする。「事ある時は—・けて働かねば」〈黄・長寿小紋〉
いのちかぎり【命限り】
1 命のあるだけ。生きている間中。 2 (副詞的に用いて)全力を出し尽くして。「—働く」
いのちがけ【命懸け】
[名・形動]死ぬ覚悟で物事をすること。また、そのさま。決死。懸命。「—の作業」「—で取材する」
いのちからがら【命辛辛】
[副]命を守るのが精いっぱいのさま。やっとのことで。「—逃げてくる」
いのちがわり【命代はり】
命と引き替えにすること。また、それほど大切なもの。いのちがえ。「殿の御遊興妨げ召さるれば、斯の通り—のお仕置きぢゃ」〈伎・韓人漢文〉
いのちげ【命毛】
《文字を書くのに最も大切な毛であるところから》筆の穂先のいちばん長い毛。
いのちごい【命乞い】
[名](スル) 1 殺されるはずの命が助かるように、頼むこと。「敵に—する」 2 長生きするように神仏に祈ること。「ただ殿の御—をのみ申し思へり」〈栄花・楚王の夢〉
いのちしょうぶ【命勝負】
命がけの勝負。「まことに大剛 (だいかう) の、痴 (をこ) の者なり。—しては損なり」〈曽我・四〉
いのちしらず【命知らず】
[名・形動] 1 生命の危険をも考えずに振る舞うこと。また、その人や、そのさま。「—が集まる」「—な冒険」 2 丈夫で長持ちすること。また、そのもの。「この手紬 (てつむぎ) の碁盤縞 (ごばんじま) は、—とて親父の着られしが」〈浮・永代蔵・一〉
いのちずく【命尽く】
1 一命にかかわること。「いくさといふは…、—のものなれば」〈浄・五枚羽子板〉 2 命懸けであること。「科人 (とがにん) と名乗って出る拙者、—に偽りを申さうか」〈伎・五大力〉