埋もる(うもる)
の例文・使い方・用例・文例(2)
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・・・半歳雪に埋もるる国もある。 或時も、また雪のために一日形を見せないから、……真個の事だが案じていると、次の朝の事である。ツィ――と寂しそうに鳴いて、目白鳥が唯一羽、雪を被いで、紅に咲いた一輪、寒椿の花に来て、ちらちらと羽も尾も白くしなが・・・
泉鏡花
「二、三羽――十二、三羽」
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・・・骨も埋もるるばかり肥え太りて、角袖着せたる布袋をそのまま、笑ましげに障子の中へ振り向きしが、話しかくる一言の末に身を反らせて打ち笑いぬ。中なる人の影は見えず。 われを嘲けるごとく辰弥は椅子を離れ、庭に下り立ちてそのまま東の川原に出でぬ。・・・
川上眉山
「書記官」
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