・・・ 参考書のたぐい田中智学 大国聖日蓮聖人清水竜山 日蓮聖人の生涯山川智応 日蓮聖人伝十講有朋堂文庫 日蓮聖人文集室伏高信 立正安国論高山樗牛 日蓮とはいかなる人ぞ姉崎正治 法華経の行者日蓮・・・ 倉田百三 「学生と先哲」
・・・ 八十神が大穴牟遅の神を欺いて、赤猪だと言ってまっかに焼けた大石を山腹に転落させる話も、やはり火山から噴出された灼熱した大石塊が急斜面を転落する光景を連想させる。 大国主神が海岸に立って憂慮しておられたときに「海を光して依り来る神あ・・・ 寺田寅彦 「神話と地球物理学」
・・・欧州にて和蘭、白耳義のごとき小国が、仏独の間に介在して小政府を維持するよりも、大国に合併するこそ安楽なるべけれども、なおその独立を張て動かざるは小国の瘠我慢にして、我慢能く国の栄誉を保つものというべし。 我封建の時代、百万石の大藩に隣し・・・ 福沢諭吉 「瘠我慢の説」
・・・ロストフはウクライナ共和国の主都で、附近にはソヴェト第一の大国営農場「ギガント」があった。丁度素晴らしい「トラクター」や「コンバイン」をつかって麦の収穫を終ったばかりのところである。ドイツからの労働者見学団の若い男女たちは、その収穫の壮大な・・・ 宮本百合子 「明るい工場」
・・・ わたしは、その夏、ウクライナの大国営農場「ギガント」を見学に行った。鉄道の沿線からはじまって、目もはるかな大農場は麦の波だ。そこを、ゆるゆる地平線に向って滑走中の飛行機のようなコンバインが進行している。 古貨車を利用してこしらえた・・・ 宮本百合子 「五ヵ年計画とソヴェト同盟の文化的飛躍」
・・・ドンバス炭坑区を近くに持ち、大国営農場、機械工場をもち五ヵ年計画とともにソヴェト同盟の南方地域では屈指の重工業、農業の生産中心地となった。 ハリコフ市を中心とするウクライナはソヴェト同盟のプロレタリア文学とも縁が深い。ショーロホフの「静・・・ 宮本百合子 「五ヵ年計画とソヴェトの芸術」
・・・こと、民間性が重んじられるべきこと、文化の相互的理解を深める機会として大国の襟度の示さるべきこと、又、年を同じくして日本文化連盟主催の万国文化大会も開催される由であるが、これとペンクラブの大会とは「依立する主軸と意図に相違ある」こと等が、諸・・・ 宮本百合子 「今日の文学の展望」
・・・ロストフ市から数十哩東にソヴェト一の大国営農場「ギガント」がある。 一九三〇年の収穫時、そこを見学し、土地はどうつかわれるべきものか、社会主義農業とはどういうことを意味するか。燃える夏空の下で驚歎をもって観察した。 そこは、全く新し・・・ 宮本百合子 「砂遊場からの同志」
・・・初夏、クリミヤ及びドン地方の大国営農場「ギガント」へ見学旅行した。湯浅は日本へ帰ることになり、自分はどうしようか迷った。遂に帰ることにきめた。十月二十五日モスクワを立ち、十一月〔八〕日東京着。十二月〔中旬〕、全日本無産者芸術・・・ 宮本百合子 「年譜」
・・・そして小さい日本が大国と戦争して勝ち、つよくて金のある列強と対等のつき合いをし、応分の植民地分割にあずかるということに国内の現実からは消えた、四民平等の夢をつないだのであった。 事実、戦争がはじめられたとき、日本の人民は、はじめて権力に・・・ 宮本百合子 「平和への荷役」
出典:青空文庫