だいにちきょう【大日経】
真言三部経の一。7巻。唐の善無畏 (ぜんむい) ・一行 (いちぎょう) の共訳。真言密教の根本経典で、大日如来の説法を編したもの。大毘盧遮那 (だいびるしゃな) 成仏神変加持経。毘盧遮那経。
だいにちきょうしょ【大日経疏】
大日経の注釈書。20巻。唐の善無畏 (ぜんむい) 講説、一行 (いちぎょう) が筆録。8世紀初めに成立。密教の理論書として重要。東密で用い、台密ではその改訂版「大日経義釈」14巻を用いる。
だいにちく【大日供】
大日如来を供養する法会。
だいにちどう【大日堂】
大日如来を安置してある堂。
だいにちにょらい【大日如来】
《(梵)Mahāvairocanaの訳。音写は摩訶毘盧遮那 (まかびるしゃな) 。光明遍照とも訳す》真言密教の教主。宇宙の実相を仏格化した根本仏。像は宝冠をつけ結髪した菩薩 (ぼさつ) 形に表される。曼荼羅 (まんだら) では主座を占め、智の面を示す金剛界では智拳印 (ちけんいん) 、理の面を示す胎蔵界では法界定印 (ほっかいじょういん) を結ぶ。遍照如来。毘盧遮那。
だいにちどうぶがく【大日堂舞楽】
秋田県鹿角 (かづの) 市八幡平 (はちまんたい) の大日霊貴 (おおひるめむち) 神社(大日堂)で、正月2日に行われる舞楽。養老2年(718)に始まるとされる。国の重要無形民俗文化財、またユネスコの無形文化遺産。