おおはしおとわ【大橋乙羽】
[1869〜1901]小説家・出版人。山形の生まれ。旧姓、渡部。本名、又太郎。硯友社同人。博文館館主大橋佐平の長女と結婚して、博文館支配人として活躍した。小説「露小袖」、紀行文集「千山万水」など。
おおはししんたろう【大橋新太郎】
[1863〜1944]実業家。新潟の生まれ。父佐平とともに明治14年(1881)に「越佐毎日新聞」を創刊。上京して博文館を創立、出版界に貢献した。のち、衆議院議員・貴族院議員。
おおはしそうけい【大橋宗桂】
[1555〜1634]安土桃山時代・江戸初期の将棋棋士。江戸時代の将棋家元大橋家の始祖。京都の人。旧名は宗慶。織田信長・徳川家康に仕え、幕府の将棋所の司 (つかさ) となる。
おおはしとつあん【大橋訥庵】
[1816〜1862]江戸末期の儒学者。江戸の人。日本橋の豪商大橋家の養子。佐藤一斎に学び、朱子学を唱えて、攘夷 (じょうい) を主張した。老中安藤信正襲撃を計画して投獄され、獄死。著「闢邪小言 (へきじゃしょうげん) 」「元寇紀略 (げんこうきりゃく) 」など。
おおはしりゅう【大橋流】
御家流 (おいえりゅう) の一派。江戸前期、大橋重保・重政父子が創始。書風は流麗で近世に広く流行した。
おおはししずこ【大橋鎮子】
[1920〜2013]出版経営者。東京の生まれ。日本読書新聞勤務を経て、昭和21年(1946)花森安治らと衣裳研究所(後の「暮しの手帖社」)を設立。戦後、生活雑誌「美しい暮しの手帖」(後に「暮しの手帖」と改称)を創刊。企業広告を載せず、消費者の視点に立った雑誌づくりを行った。著書に「すてきなあなたに」「『暮しの手帖』とわたし」。
おおはしきょせん【大橋巨泉】
[1934〜2016]タレント。東京の生まれ。本名、克巳 (かつみ) 。ジャズ評論家、放送作家を経て、テレビ番組の司会者として活躍。多くの人気番組やテレビコマーシャルに出演した。軽妙な語り口で知られ、「はっぱふみふみ」などの流行語も生んだ。