大船に乗ったよう
信頼できる者に任せて、安心しきっているようす。親船に乗ったよう。
おおぶねの【大船の】
[枕] 1 船の泊まる所の意から、「津」「渡り」にかかる。「—津守 (つもり) が占 (うら) に告 (の) らむとは」〈万・一〇九〉 2 大船のゆったりとしたさま、または、揺れ動くところから、「ゆた」「ゆくらゆくら」「たゆたふ」にかかる。「—ゆくらゆくらに面影に」〈万・四二二〇〉 3 大船を頼りにするところから、「たのむ」「思ひたのむ」にかかる。「—たのめる時に」〈万・六一九〉 4 船を操る楫取 (かじと) りと音が似ているところから、地名「香取」にかかる。「—香取の海に碇 (いかり) 下ろし」〈万・二四三六〉