女房と畳は新しい方がよい
妻と畳の新しいのは、新鮮な気分がしてよいものだということ。
女房の妬くほど亭主もてもせず
妻というものは、とかくやきもちをやくものだが、夫は妻が考えるほどもてることはないということ。
にょうぼういえぬし【女房家主】
一家の女主人。女房あるじ。「ことに近年は、いづかたも—奢りて」〈浮・胸算用・一〉
にょうぼうぐるま【女房車】
女房2が外出時に使う牛車 (ぎっしゃ) 。おんなぐるま。「御車に下簾かけ、—の様にておはして」〈夜の寝覚・二〉
にょうぼうことば【女房詞】
室町初期ごろから、宮中に仕える女房が、多く衣食に関して用いた一種の隠語。のち、将軍家に仕える女性、さらに町家の女性にまで普及し、現代の一般語になったものもある。省略や言い換えを行ったものが多い。「おでん(田楽)」「おひや(水)」「かもじ(髪・かずら)」など。御所詞 (ごしょことば) 。→文字言葉
にょうぼうしょうぞく【女房装束】
平安時代、朝廷の後宮に仕える女房の服装。宮中内に起居するので、奉仕のときに朝服を着用した。後世、俗にいわれる十二単 (じゅうにひとえ) で、白小袖の上に紅の袴 (はかま) をはき、単 (ひとえ) ・五衣 (いつつぎぬ) ・打衣 (うちぎぬ) ・表着 (うわぎ) を重ね、腰に裳 (も) をつけ、唐衣 (からぎぬ) を着る。鎌倉時代以降、装束は簡略化された。
にょうぼうのさぶらい【女房侍】
宮中で、女房の詰めている所。台盤所。
にょうぼうのふだ【女房の簡】
日給の簡 (ふだ) の一。宮中で、清涼殿の台盤所の御倚子と唐櫃 (からびつ) との間に立て、女房の出勤日を記録した。
にょうぼうひでり【女房旱り】
「女旱 (おんなひで) り」に同じ。「京にも—にや、あのやうなる下子使ふ親方もあると笑へば」〈浮・一代男・一〉
にょうぼうほうしょ【女房奉書】
天皇の側近の女房が天皇の意思を奉じて発給した仮名書きの文書。ふつう、散らし書きで書かれる。鎌倉時代からみられ、室町後期には勅命を伝える文書の主流となった。