・・・『キノと生活』へ工場の労働通信員の寸評となって出て来る。工場内の文学研究会でまとめられた批判は「ラップ」の初歩的機関紙『成長』などへも載せられる。芝居のプログラムのうしろには、その時上演されている戯曲についての大衆的反響が印刷されているほど・・・ 宮本百合子 「五ヵ年計画とソヴェトの芸術」
・・・ 例えば正月号の『ウーマンカレント』のカレントなども、新聞の寸評的効果を与えようとした点広く社会問題をとりあげている点面白いが、私には、問題の表面を滑りすぎた評言が与えられているところ物足りなかった。学生の思想取締問題など、男性の社会の・・・ 宮本百合子 「是は現実的な感想」
私のところへ送付された十数篇の応募原稿の中から、左の四篇を予選にのこして回覧した。予選には洩れたが、何かの意味で書き直したら作者の勉強になるだろうと考えられた作品にはそれぞれ寸評を加えて原稿を送りかえした。 今回は、大・・・ 宮本百合子 「小説の選を終えて」
出典:青空文庫