左利き(ひだりきき)
の例文・使い方・用例・文例(2)
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・・・ 譚は殆ど左利きのように残りの一片を投げてよこした。僕は小皿や箸の間からその一片を拾い上げた。けれども折角拾い上げると、急に嗅いで見る気もなくなったから、黙ってテエブルの下へ落してしまった。 すると玉蘭は譚の顔を見つめ、二こと三こと・・・
芥川竜之介
「湖南の扇」
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・・・ 登勢はいやな顔一つ見せなかったから、痒いところへ届かせるその手の左利きをお定はふとあわれみそうなものだのに、やはり三角の眼を光らせて、鈍臭い、右の手使いなはれ。そして夜中用事がなくても呼び起すので、登勢は帯を解く間もなく、いつか眼のふ・・・
織田作之助
「螢」
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