ごしょぞめ【御所染(め)】
寛永(1624〜1644)のころ、女院の御所の好みで始められたといわれる染め模様。白の地に、檜垣 (ひがき) に菊や竜田川などの模様を入れた上品な散らし模様。
ごしょづくり【御所作(り)/御所造(り)】
1 菊一文字 (きくいちもんじ) 2の異称。 2 御所風な家のつくり。
ごしょどきもよう【御所解模様】
小袖模様の一種。檜扇 (ひおうぎ) ・御所車・几帳 (きちょう) など、公家の生活に使われたものを模様の題材としたもの。
ごしょにんぎょう【御所人形】
江戸時代、享保(1716〜1736)のころ京都で創始された幼児の人形。胡粉 (ごふん) 塗りで肌を白く磨き出し、大きな頭部とふくよかなからだつきに気品がある。主として裸体で着せ替えができる。皇室や公卿が大名への返礼品に用いたのが名の起こりという。
ごしょふう【御所風】
1 御所の風習。御所のやりかた。優美で上品なようすにいう。「古今まれなる女、つとめ姿さって、御上家 (おかみけ) なる、—あり」〈浮・諸艶大鑑・一〉 2 御所に仕える女官たちの結った髪形。下げ髪を巻き上げて笄 (こうがい) でとめたもの。笄を抜くと簡単にもとの下げ髪に戻る。
ごしょぶぎょう【御所奉行】
鎌倉幕府・室町幕府の職名。将軍の寺社参詣や年中行事など御所の雑事を統轄した。
ごしょまる【御所丸】
高麗 (こうらい) 茶碗の一。初め島津義弘が御用船の御所丸で持ち帰ったところからの名で、慶長(1596〜1615)のころ日本からの注文で作られたといわれる。特に黒い刷毛目 (はけめ) 文のものは茶人に珍重された。
ごしょらくがん【御所落雁】
富山県南砺 (なんと) 市井波地区の名物の落雁。和三盆を使い、淡紅色と白色とがある。