つかみあい【掴み合い】
取っ組み合ってするけんか。「口論から—になる」
つかみあらい【掴み洗い】
[名](スル)洗濯物を、手で握っては離す動作を繰り返して洗うこと。また、その洗い方。
つかみからげ【掴み絡げ】
遊女が道中などをするとき、うちかけのすそを持ち上げること。また、その歩き方。「羽織の衿 (えり) もしどけなく、—の八文字」〈風流志道軒伝〉
つかみきん【掴み金】
金額をきちんと算出せず、無造作に与えるかね。
つかみざし【掴み差し】
1 刀・矢・花などを、無造作にさすこと。「—の大小、浮世笠にて貌 (かほ) をかくし」〈浮・懐硯・五〉 2 江戸時代、簪 (かんざし) を2本そろえてさすこと。
つかみだか【掴み高】
江戸時代、農地の少ない山村などに対し、検地をせずに、その村落全体をひとつかみにして大ざっぱに見積もった石高 (こくだか) 。
つかみづら【掴み面】
欲深い顔。また、欲ばり。「この—兄弟が、お亀女夫 (めをと) を踏みつけに」〈浄・卯月の潤色〉
つかみどころ【掴み所】
つかむ部分。また、そのものの本質や真意を押さえる手がかりとなる点。とらえどころ。つかまえどころ。「話の—をさがす」「—のない人」
つかみどり【掴み取り】
[名](スル) 1 手でつかんで取ること。一度につかめるだけのものを取ること。「現金の—」「魚を—する」 2 手当たり次第に取ること。むさぼり取ること。「女護の島にわたりて—の女を見せん」〈浮・一代男・八〉 3 ぼろもうけすること。「今この娑婆 (しゃば) に—はなし」〈浮・永代蔵・一〉
つかみなげ【掴み投げ】
1 つかんで投げること。 2 相撲のきまり手の一。上手まわしの後ろをつかみ、片手でつり上げ、自分の後方へ投げる技。