擽る(こそぐる)
の例文・使い方・用例・文例(2)
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・・・ 七 明眸の左右に樹立が分れて、一条の大道、炎天の下に展けつつ、日盛の町の大路が望まれて、煉瓦造の避雷針、古い白壁、寺の塔など睫を擽る中に、行交う人は点々と蝙蝠のごとく、電車は光りながら山椒魚の這うのに似ている。・・・
泉鏡花
「伯爵の釵」
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・・・ そこを両脇、乳も、胸も、もぞもぞと尾花が擽る! はだかる襟の白さを合すと、合す隙に、しどけない膝小僧の雪を敷く。島田髷も、切れ、はらはらとなって、「堪忍してよう、おほほほほ、あははははは。」 と、手をふるはずみに、鳴子縄に、く・・・
泉鏡花
「みさごの鮨」
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