むらたきよこ【村田喜代子】
[1945〜 ]小説家。福岡の生まれ。初めシナリオを学び、のち作家活動に入る。黒沢明監督の映画「八月の狂詩曲 (ラプソディー) 」の原作となった「鍋の中」で芥川賞受賞。「竜秘御天歌 (りゅうひぎょてんか) 」で芸術選奨。他に「白い山」「真夜中の自転車」「望潮」など。
むらたじゅう【村田銃】
旧日本陸軍最初の制式小銃。明治13年(1880)に陸軍少将村田経芳 (むらたつねよし) が考案したもの。単発と連発とがある。
むらたじゅこう【村田珠光】
[1423〜1502]室町中期の茶人。大和の人。幼名は茂吉。一休宗純に参禅。禅院での茶の湯に点茶の本意を会得したといわれ、侘び茶を創始して茶道の開祖となった。
むらたしんぱち【村田新八】
[1836〜1877]薩摩藩士。西郷隆盛に従って国事に奔走。西南戦争では薩軍の大隊長として活躍し、城山で戦死した。
むらたせいふう【村田清風】
[1783〜1855]江戸後期の長州藩士。藩主毛利敬親 (もうりたかちか) に登用されて藩政改革を推進し、兵制の改革、殖産興業を行い、長州藩興隆の基礎を築いた。むらたきよかぜ。→越荷方
むらたちょうじ【村田兆治】
[1949〜2022]プロ野球選手。広島の生まれ。昭和43年(1968)東京オリオンズ(千葉ロッテの前身)に入団。独特のフォームは「まさかり投法」とよばれ、エースとして活躍。通算215勝。
むらたはるみ【村田春海】
[1746〜1811]江戸中・後期の歌人・国学者。江戸の人。号、琴後翁 (ことじりのおきな) など。通称、平四郎。賀茂真淵に師事。仮名遣いの研究に詳しく、「新撰字鏡」を発見・紹介した。家集「琴後集」、著「歌がたり」「和学大概」など。
むらたみのる【村田実】
[1894〜1937]映画監督・俳優。東京の生まれ。はじめ新劇界で活躍。小山内薫 (おさないかおる) に師事。帰山教正 (かえりやまのりまさ) の映画に出演したのち、小山内とともに松竹キネマに入社し「路上の霊魂」などを監督。他に「清作の妻」「街の手品師」「灰燼 (かいじん) 」など。
むらたはるかど【村田春門】
[1765〜1836]江戸後期の国学者・歌人。伊勢の生まれ。号、田鶴舎 (たずのや) など。本居宣長 (もとおりのりなが) の門人。幕臣小笠原家に仕えた後、大阪で古学・歌道を教え、晩年は水野忠邦の師となった。著「源氏新抄」「新俳諧文集」「田鶴舎日次記」など。
むらたさやか【村田沙耶香】
[1979〜 ]小説家。千葉の生まれ。平成15年(2003)「授乳」が群像新人文学賞優秀作となり作家デビュー。平成25年(2013)「しろいろの街の、その骨の体温の」で三島由紀夫賞受賞。平成28年(2016)「コンビニ人間」で芥川賞受賞。他に「ギンイロノウタ」「星が吸う水」など。