こうしてん【格子点】
結晶格子の中に位置する原子・イオン・原子団などのつりあう位置。各格子の交点。
こうしど【格子戸】
格子を組んで作った戸。
こうしばん【格子番】
鎌倉幕府の職名。営中に宿直して、格子の開閉をつかさどる役。格子上下役 (こうしあげおろしやく) 。
こうしぶんこうき【格子分光器】
回折格子を用いて光のスペクトルを得る装置。
こうしまど【格子窓】
格子を取り付けた窓。
こうしかんげんし【格子間原子】
結晶格子内において配列の乱れの元となる、本来原子が無い格子間に割り込んだ原子。格子欠陥の一つ。侵入型原子。割り込み原子。
こうしさいぼう【格子細胞】
動物の脳内にある、方向感覚や相対的な位置関係を認識する神経細胞。海馬に近い嗅内野に存在する。2005年、ノルウェーの神経科学者エドバルト=モーセル、マイブリット=モーセル夫妻により発見。グリッド細胞。 [補説]2014年、モーセル夫妻は「脳の空間認知に関する細胞の発見」の業績により、場所細胞を発見したジョン=オキーフとともにノーベル生理学医学賞を受賞。
こうしあんごう【格子暗号】
公開鍵暗号の一。格子上の点を原点からの複数のベクトルの和で表すとき、意図的に格子をわずかに斜めにずらしてベクトルの和の誤差項を導き、この誤差に暗号文のデータを対応させて公開鍵とする。秘密鍵から公開鍵を計算する際に、この誤差項を混入させることで、秘密鍵を割り出す計算を困難にさせる。また、格子の次元数を大きくすることで、解読の難度を高めることが可能となる。量子コンピューターを用いても解読が困難な耐量子暗号の候補として注目されている。