ばいかあまちゃ【梅花甘茶】
アジサイ科の落葉低木。本州中部以西の山地に自生。葉は長楕円形で先が長くとがる。夏、白い4弁花を開き、外側のものは萼 (がく) の癒合した楯状の装飾花となる。
ばいかうつぎ【梅花空木】
アジサイ科の落葉低木。本州・四国・九州の山地に自生。葉は楕円形で先がとがる。6、7月ごろ、白い4弁花を開く。
ばいかおうれん【梅花黄蓮/梅花黄連】
キンポウゲ科の多年草。日陰の山地に生え、高さ8センチくらい。葉は地下茎から束になって出て、長い柄をもち、5枚の小葉からなる。春、白い花を開く。五加葉 (ごかよう) 黄蓮。
ばいかこう【梅花香】
1 練り香の一種。梅の花の香りに似せてつくったもの。 2 「ばいかのあぶら」に同じ。「—の光鏡にかがやき前髪のなだれ両の耳にふりわけ」〈浮・御前義経記・一〉
ばいかつつじ【梅花躑躅】
ツツジ科の落葉低木。本州以西の山地に自生。葉は楕円形。初夏、葉の下に紫色の斑点のある白い花を開く。
ばいかのあぶら【梅花の油】
梅の花の香りに似せた水油。梅花香。「解櫛 (ときぐし) に、色香もみこむ—」〈浄・油地獄〉
ばいかほう【梅花方】
梅の花の香りのする薫物 (たきもの) 。沈香 (じんこう) ・甲香・白檀香 (びゃくだんこう) ・丁子香 (ちょうじこう) ・麝香 (じゃこう) などを練り合わせて製する。
ばいかも【梅花藻】
キンポウゲ科の多年草。沼などに生え、長さ約50センチ。葉は水中にあり、糸状に細く裂けている。夏、長い柄を伸ばし、水面上に梅に似た白い花を開く。岡山県では食用にし、宇多芹 (うだぜり) とよぶ。うめばちも。