みんぞくしほん【民族資本】
植民地・半植民地・従属国で、外国資本に対抗するその民族の資本。
みんぞくしゅうきょう【民族宗教】
特定の民族によってのみ担われる宗教。その民族の伝統や習慣と深く結びついて成立・存続する。ユダヤ民族のユダヤ教、日本の神道など。→世界宗教
みんぞくしゅぎ【民族主義】
1 民族の存在・独立や利益また優越性を、確保または増進しようとする思想および運動。その極端な形は国家主義とよばれる。ナショナリズム。 2 孫文が唱えた三民主義の一。→三民主義
みんぞくじょうか【民族浄化】
《ethnic cleansingの訳語》複数の民族が住む地域で、特定の民族集団が武力を用いて他の民族集団を虐殺・迫害・追放して排除すること。民族の純粋化。エスニッククレンジング。 [補説]1990年代に旧ユーゴスラビアの内戦の中で生まれた語という。
みんぞくせい【民族性】
その民族に特有の性質。特に、その民族の宗教・習俗に根ざす感覚・感情的な面についていうことが多い。
みんぞくせいしん【民族精神】
1 一つの民族に共通な精神的特質。また、ある民族を精神的に統一する民族意識。 2 ヘーゲル哲学で、世界史の各発展段階を代表する民族の精神的原理。
みんぞくだいいどう【民族大移動】
《(ドイツ)Völkerwanderung》4〜6世紀、ヨーロッパで起こったゲルマン人の大移動。4世紀末、フン族の西進が東ゲルマンの東ゴート・西ゴートを圧迫して南下させたのに始まる。東ゲルマン人がイタリア・スペイン・アフリカなど広くローマ領内に移住・建国したが短命に終わったのに対して、西ゲルマン人は原住地からあまり離れず、その国家も長く存続。この大移動でヨーロッパの民族分布は大きく変わり、古代が終わり中世に入った。
みんぞくてき【民族的】
[形動]民族にかかわるさま。また、その民族に固有であるさま。「—な問題」
みんぞくみんしゅせんせん【民族民主戦線】
フィリピン共産党(CPP)のフロント組織。1973年に結成。フィリピン共産党(CPP)・新人民軍(NPA)とともに同国における反政府共産勢力を構成する。NDF(National Democratic Front)。
みんぞくきょうせいしょうちょうくうかん【民族共生象徴空間】
北海道白老町のポロト湖畔にある文化施設。アイヌ文化の復興・発展を担う拠点として令和2年(2020)開業。主要施設としてアイヌ民族博物館・民族共生公園・慰霊施設などがある。愛称は「ウポポイ」。