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・・・ひろく万国の歴史を読み、治乱興廃の事跡を明らかにし、此彼相比較せざれば、一方に偏するの弊を生じ、事にあたりて所置を錯ること多し。他人の常言も我耳に新しく、恐るべきを恐れず、悦ぶべきを悦ばず、風声鶴唳を聞きて走るの笑をとることあり。かくの如き・・・
福沢諭吉
「学校の説」
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・・・ 殉死を許した家臣の数が十八人になったとき、五十余年の久しい間治乱のうちに身を処して、人情世故にあくまで通じていた忠利は病苦の中にも、つくづく自分の死と十八人の侍の死とについて考えた。生あるものは必ず滅する。老木の朽ち枯れるそばで、若木・・・
森鴎外
「阿部一族」