溝鼠(どぶねずみ)
の例文・使い方・用例・文例(2)
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・・・その反対の、山裾の窪に当る、石段の左の端に、べたりと附着いて、溝鼠が這上ったように、ぼろを膚に、笠も被らず、一本杖の細いのに、しがみつくように縋った。杖の尖が、肩を抽いて、頭の上へ突出ている、うしろ向のその肩が、びくびくと、震え、震え、脊丈・・・
泉鏡花
「貝の穴に河童の居る事」
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・・・……で悚気としたが、熟と視ると、鼠か、溝鼠か、降る雨に、あくどく濡れて這っている。……時も時だし、や、小さな狢が天井へ、とうっかり饒舌って、きれいな鳥を蓮池へ飛ばしたのであった。「そんな事に驚く奴があるものか。」「だって、……でも、・・・
泉鏡花
「古狢」
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