からすざんしょう【烏山椒】
ミカン科の落葉高木。暖地に自生。枝に短いとげが多い。葉はサンショウに似て大きい。雌雄異株。夏、淡黄色の小花を円錐状につけ、実は丸く辛みがある。葉を煎じたものはマラリアに効があるという。
からすだな【烏棚】
床の間・書院などのわきに設ける、上下二組みの違い棚のある棚。
からすてんぐ【烏天狗】
烏のくちばしのような口つきをしているという小天狗。→天狗 (てんぐ)
からすとび【烏飛び】
1 能「翁」で三番叟 (さんばそう) によって演じられる舞の型。声を掛けて横にとびはねる。 2 江戸時代の防火装置。屋根の棟に囲いをつくり、天水桶と火たたき用のわらぼうきとを置いた。
からすとんび【烏鳶】
タコ・イカの口にある、上下あごに相当する顎板 (がくばん) のこと。黒褐色をし、これで食物を咀嚼 (そしゃく) する。
からすなき【烏鳴き】
烏がやかましく鳴くこと。その鳴き声から吉凶が占えるとされ、特に凶事の起きる前兆とする俗信がある。
からすねこ【烏猫】
黒色の毛の猫。 [補説]江戸時代、労咳 (ろうがい) (肺結核)の者が飼うと病気が治るとする俗信があった。
からすのあしあと【烏の足跡】
目じりにできる小じわ。
からすのえんどう【烏野豌豆】
マメ科の越年草。山野や道端にみられ、高さ60センチくらい。葉は羽状複葉で、先端は巻きひげとなる。春、淡紅紫色の蝶形の花を開く。緑肥にする。ヨーロッパの原産。やはずえんどう。
からすのきゅう【烏の灸】
子供などの口のわきにできる白いただれ。