たたみこも【畳薦】
[名]畳にする薦。「—隔て編む数かよはさば道の芝草生ひざらましを」〈万・二七七七〉 [枕]薦を幾重にも重ねるところから、「重 (へ) 」の音をもつ地名「平群 (へぐり) 」にかかる。「命の全 (また) けむ人は—平群 (へぐり) の山の熊白檮 (くまかし) が葉を髻華 (うず) にさせその子」〈記・中・歌謡〉
たたみさし【畳刺(し)】
畳をさして作ること。また、その職人。
たたみざわり【畳触り】
1 畳に触れた感じ。畳の感触。 2 畳への触れ方。立ち居振る舞いのこと。「座配万事がしっとりとしてざわつかず、—の格別なもので」〈浮・禁短気・六〉
たたみざん【畳算】
占いの一種。簪 (かんざし) やキセルを畳の上に投げ、その向き、または落ちた所から畳の端までの編み目の数をかぞえ、その丁・半によって吉凶を占う。主に遊里で行われた。
たたみじき【畳敷(き)】
床に畳が敷いてあること。また、その場所。
たたみじゃく【畳み尺】
折り畳むことができるものさし。折り尺。畳み物差し。
たたみしょく【畳職】
畳を作る職人。
たたみじわ【畳み皺】
衣服や紙などをたたんでおくことによってできるしわ。
たたみすいれん【畳水練】
《畳の上で行う水泳の訓練の意》理屈ばかりで実地の訓練が欠けているため、実際には役に立たないこと。畳の上の水練。畑水練。
たたみつき【畳付き】
1 表面に畳表をつけたもの。下駄・草履などにいう。 2 陶磁器、特に茶碗・茶入れなどの底の、畳にじかに触れる部分。