はこねうつぎ【箱根空木】
スイカズラ科の落葉低木。海岸近くに自生。葉は対生し、広楕円形でつやがある。5、6月ごろ、漏斗状で先が五つに裂けている花を多数つけ、色は白から紅色に変わる。《季 夏》
はこねおんせん【箱根温泉】
箱根山中にある温泉の総称。古くから湯治場であった箱根七湯 (しちとう) に加え、小涌谷 (こわくだに) ・強羅 (ごうら) ・仙石原 (せんごくはら) ・湯ノ花沢・大平台などの温泉があり、泉質は多種。
はこねこめつつじ【箱根米躑躅】
ツツジ科の常緑小低木。岩壁などに生え、高さ約20〜60センチ。毛のある楕円形の小さい葉が密生。7月ごろ、白い筒状の花をつける。箱根で発見されたが、秩父・富士山などにも分布。
はこねごんげん【箱根権現】
箱根神社の旧称。
はこねざいく【箱根細工】
小田原・箱根から産する木工細工。特に寄せ木細工で有名。
はこねさんしょううお【箱根山椒魚】
サンショウウオ科の両生類。山地の渓流にすみ、全長12〜19センチ。尾が長く、目は突出している。背面は暗褐色で、中央に幅広い朱色の縦帯が走るが、変異が多い。肺を欠き、皮膚呼吸をする。5、6月ごろ産卵。四国と本州に分布。
はこねじ【箱根路】
小田原から箱根峠を越えて三島に至る道。約31キロ。北方の足柄峠を通る足柄路に対していう。箱根八里。
はこねしだ【箱根羊歯】
イノモトソウ科の常緑多年生のシダ。山林下に生え、葉は長さ約15センチ、黒いつやのある柄をもち、羽状複葉。羽片はイチョウに似た形をしている。はこねそう。
はこねしちとう【箱根七湯】
箱根温泉のうち、湯本・塔ノ沢・宮ノ下・堂ヶ島・芦ノ湯・底倉・姥子 (うばこ) または木賀 (きが) の七つの温泉。
はこねじんじゃ【箱根神社】
神奈川県足柄下郡箱根町にある神社。祭神は瓊瓊杵尊 (ににぎのみこと) ・木花開耶姫命 (このはなのさくやひめのみこと) ・彦火火出見尊 (ひこほほでみのみこと) 。源頼朝ら武士の信仰が厚かった。箱根権現縁起絵巻(重要文化財)など、多数の文化財を所蔵。箱根権現。