むらさきがわ【紫革】
赤紫色に染めた革。
むらさきキャベツ【紫キャベツ】
葉が赤紫色のキャベツ。サラダ・ピクルスなどに用いる。《季 冬》
むらさきけまん【紫華鬘】
ケシ科の越年草。山野の日陰地に生え、高さ20〜50センチ。全体に柔らかく、葉は羽状に細かく裂けている。晩春、紅紫色の花を総状につける。花は筒状で先が唇形をし、距 (きょ) をもつ。やぶけまん。まんだらけ。《季 春》
むらさきしきぶ【紫式部】
シソ科の落葉低木。山野に生え、高さ約3メートル。葉は対生し、楕円形で裏面に黄色の点がある。6、7月ごろ、葉の付け根に淡紫色の小花を集散状につけ、秋に紫色の球形の実を結ぶ。近縁のコムラサキは小ぶりで実が密につき、庭木とされる。漢名、紫珠。みむらさき。《季 秋》 [補説]人名別項。→紫式部
むらさきしじみ【紫小灰蝶】
シジミチョウ科のチョウ。翅 (はね) の開張約3.5センチ。翅の中央部が金属光沢のある紫色。花に来ることは少ない。幼虫はカシ類の新芽を食べ、成虫で越冬する。
むらさきしめじ【紫湿地】
キシメジ科のキノコ。秋に雑木林に輪を描いて生え、傘の直径は約10センチ。全体に紫色で、のちに汚黄色あるいは褐色になる。食用。
むらさきずいしょう【紫水晶】
紫色の水晶。また、その色。紫石英 (しせきえい) 。アメシスト。アメジスト。
むらさきすそご【紫裾濃】
紫色を、上方は薄く下方になるにつれて濃くなるように染めたもの。
むらさきたび【紫足袋】
紫色に染めた筒長の革足袋。同色の革ひもで結ぶ。多くは鹿革製で、室町時代から江戸初期に流行。主に女性の晴れ着に用いられた。
むらさきつゆくさ【紫露草】
ツユクサ科の多年草。高さ約50センチ。葉は広線形。春から夏にかけ、紫色の3弁花が朝に開き、午後にしぼむ。北アメリカの原産で、庭などに栽培。また、雄しべの花糸 (かし) は細胞が1列に並んで観察しやすいので、細胞学の実験に用いられる。