ぜったいけいご【絶対敬語】
ある人物に、人称や場面にかかわらず常に一定の表現を用いる敬語の使い方。上代における神や天皇などの自尊敬語はその典型。現代では、公的な場では「父が〜と申しております」のように言うが、昭和の初めのころまで「父が〜と仰せになっております」と尊敬語を使って表現することがあった。→相対敬語
ぜったいけん【絶対権】
権利の内容が特定の物または法益を直接に支配することから、すべての人に対して主張できる権利。物権・人格権など。対世権 (たいせいけん) 。⇔相対権。
ぜったいし【絶対視】
[名](スル)比較や対立を超越した存在であるとみなすこと。絶対的なものと考えること。
ぜったいしつど【絶対湿度】
1立方メートル中の水蒸気の質量。グラム数で表す。
ぜったいしゃ【絶対者】
哲学で、他の何ものにも依存せず、無制約的にそれ自身において存在する最高の超越的実在。絶対的なもの。無制約者。
ぜったいしゅぎ【絶対主義】
1 哲学で、絶対者または絶対的な真理や価値規準を認める立場。アブソリューティズム。⇔相対主義。 2 君主が絶対的権力をもって支配する専制的な政治形態。16〜18世紀のヨーロッパで、封建国家から近代国家へ移行する過渡期に出現。王権神授説を背景に、常備軍と官僚制度に支えられ、経済政策としては重商主義をとった。市民革命によって近代国家へ移行。 3 ⇒シュプレマティスム
ぜったいじょうしょうげんど【絶対上昇限度】
航空機が理論的にはそれ以上上昇できない高度。空気密度の低下により、エンジン出力が不足することによる。
ぜったいたすう【絶対多数】
1 議決などにおいて圧倒的多数であること。「与党が—を占める」 2 相対多数に対して、過半数を占めることをいう。投票数の過半数をいう場合と、投票権者の過半数をいう場合がある。単純多数。
ぜったいたんいけい【絶対単位系】
長さ・質量・時間の三つの基本単位と、それらから導かれる組立単位(誘導単位)の系列。CGS絶対単位系、MKS絶対単位系など。
ぜったいち【絶対知】
《(ドイツ)absolutes Wissen》シェリングやヘーゲルにおいて、知識の最高段階としての哲学的知識をさす用語。