おきなあめ【翁飴】
水飴に寒天・香料などを加えて作った飴。新潟県高田地方の名産。
おきなあんどん【翁行灯】
江戸歌舞伎で、顔見世興行の初日などに舞台左右の大臣柱にかけた角形の行灯。
おきなえびすがい【翁戎貝/翁恵比須貝】
オキナエビスガイ科の巻き貝。深い海の岩礁底にすみ、貝殻は円錐形で、殻高・殻径とも8〜10センチ。殻口は深く切れ込み、殻表に炎状の赤い模様がある。相模湾から房総沖に産する。近縁の化石種は多いが、現生種は少なく、生きた化石といわれる。長者貝。
おきながい【翁貝】
ソトオリガイ科の二枚貝。潮間帯付近の砂泥底にすむ。貝殻は楕円形で膨らみ、殻長約5センチ。殻は薄く、真珠光沢が強い白色。本州以南に分布。うすぎぬがい。
おきなき【翁忌】
《「翁」は松尾芭蕉をさす》松尾芭蕉の忌日、陰暦10月12日。芭蕉忌。桃青忌。時雨忌。おきなの日。《季 冬》
おきなぐさ【翁草】
1 キンポウゲ科の多年草。日当たりのよい山野に生え、高さ約30センチ。全体に長く白い毛が生え、葉は羽状複葉。春、暗赤褐色の花を1個下向きにつける。実は白い毛をもち、風で飛ぶ。根を漢方で白頭翁といい、下痢に薬用。桂仙花 (けいせんか) 。善界草 (ぜがいそう) 。《季 春》「—手になだらかな山の景/八束」 2 松の別名。 3 菊の別名。 [補説]書名別項。→翁草
おきなごうし【翁格子】
格子縞の一。太い格子の中に、さらに多くの細かい格子を表したもの。
おきなじるこ【翁汁粉】
白餡 (しろあん) に、求肥 (ぎゅうひ) あるいは白玉・葛 (くず) すいとんなどを入れた汁粉。
おきなつき【翁付】
能で、最初に「翁」を演じる正式な番組立て。原則として、「翁」に続いて同じシテ・地謡 (じうたい) ・囃子方 (はやしかた) で脇能 (わきのう) を演じる。
おきなやき【翁焼(き)】
鯛 (たい) の切り身を味醂 (みりん) で溶いた白味噌に漬けておき、焼いてさらに白味噌を塗った料理。白髪の翁にあやかって祝膳に使う。