舌が長い
よくしゃべる。おしゃべりである。
舌が回る
よどみなくしゃべる。「よくあれだけ—・るものだ」
舌の先
言葉の上だけ。口先。「—で言いくるめる」
舌の剣は命を絶つ
軽率な発言のために、自分の生命を失うことがある。言葉は慎むべきであるという教え。
舌の根の乾かぬうち
言葉を言い終わるか終わらないうち。前言に反したことを言ったりしたりしたときに、非難して用いる。「—に、もううそをつく」 [補説]文化庁が発表した「国語に関する世論調査」で、「舌の根の乾かぬうちに」と「舌の先の乾かぬうちに」について、どちらの言い方を使うか尋ねたところ、次のような結果が出た。 平成18年度調査平成30年度調査舌の根の乾かぬうちに(本来の言い方とされる)53.2パーセント60.4パーセント舌の先の乾かぬうちに(本来の言い方ではない)28.1パーセント24.4パーセント
舌は禍の根
言葉は災難を招くもとであるということ。口は禍の門 (かど) 。
舌も引かぬ
まだ言い終わらない。言って間もなく。「たった今恥ぢしめた—に無分別」〈浄・嫗山姥〉
舌を食う
舌をかみ切って自殺する。「たとえ—・って死んでも」〈円朝・怪談牡丹灯籠〉
舌を出す
1 陰で人をばかにしたり、あざけり笑ったりする。また、そういうときの動作。「笑顔の裏で—・す」 2 恥ずかしさなどをごまかす動作。
舌を鳴らす
1 軽蔑・不満の気持ちを表す動作。「不服そうに—・す」 2 賛美する気持ちを表す動作。特に、おいしい物を食べて、満足した気持ちを表す動作。「ごちそうに—・す」