船窓(せんそう)
の例文・使い方・用例・文例(2)
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・・・並んで行く船に苅谷氏も乗り居てこれも今日の船にて熊本へ行くなりとかにてその母堂も船窓より首さしのべて挨拶する様ちと可笑しくなりたれど、じっとこらゆるうちさし込む朝日暑ければにや障子ぴたりとしめたり。程なく新高知丸の舷側につけば梯子の混雑例の・・・
寺田寅彦
「東上記」
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・・・小舷を打つ水の音が俄に耳立ち、船もまた動揺し出したので、船窓から外を見たが、窓際の席には人がいるのみならず、その硝子板は汚れきって磨硝子のように曇っている。わたくしは立って出入の戸口へ顔を出した。 船はいつか小名木川の堀割を出で、渺茫た・・・
永井荷風
「放水路」
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