花色(はないろ)
の例文・使い方・用例・文例(2)
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一 深川八幡前の小奇麗な鳥屋の二階に、間鴨か何かをジワジワ言わせながら、水昆炉を真中に男女の差向い。男は色の黒い苦み走った、骨組の岩畳な二十七八の若者で、花色裏の盲縞の着物に、同じ盲縞の羽織の襟を洩れて、印・・・
小栗風葉
「深川女房」
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・・・九郎右衛門は是非なく甥の事を思い棄てて、江戸へ立つ支度をした。路銀は使い果しても、用心金と衣類腰の物とには手は着けない。九郎右衛門は花色木綿の単物に茶小倉の帯を締め、紺麻絣の野羽織を着て、両刀を手挟んだ。持物は鳶色ごろふくの懐中物、鼠木綿の・・・
森鴎外
「護持院原の敵討」
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