あらきかんぽ【荒木寛畝】
[1831〜1915]日本画家。江戸の生まれ。文晁 (ぶんちょう) 派、のちには洋画を学び、写実的花鳥画を得意とした。
あらきこどう【荒木古童】
[1823〜1908]尺八演奏家。2世。近江の生まれ。豊田古童・久松風陽に師事。普化宗廃止後の尺八界の混乱期に活躍した。琴古 (きんこ) 流中興の祖。現在まで5世を数える。
あらきさだお【荒木貞夫】
[1877〜1966]軍人。陸軍大将。東京の生まれ。精神主義的反共論で皇道派の雄となる。二・二六事件に同調し、事件後予備役 (よびえき) 。陸相・文相を歴任。第二次大戦後、A級戦犯として終身刑。
あらきじっぽ【荒木十畝】
[1872〜1944]日本画家。長崎の生まれ。寛畝 (かんぽ) に学び、のち養子となる。文展・帝展で活躍した旧派系の代表的画家。代表作「寂光」。
あらきそうたろう【荒木宗太郎】
[?〜1636]江戸初期の朱印船貿易商。肥後の人。豊臣秀吉の朱印を受けてシャムなどに渡航。安南王女を妻とした。
あらきまたえもん【荒木又右衛門】
[1599〜1637]江戸前期の剣客。伊賀国荒木村の人。寛永11年(1634)伊賀上野で妻の弟源太夫のかたきを討つ。伊賀越えの仇討 (あだう) ちとして有名。 直木三十五の時代小説。昭和5年(1930)刊。初版刊行時のタイトルは「正伝荒木又右衛門」。
あらきむらしげ【荒木村重】
[?〜1586]安土桃山時代の武将・茶人。摂津の人。織田信長に従ったが、背いて地位を失った。のち、道薫 (どうくん) と号し、茶道に専念。茶人として豊臣秀吉に仕えた。利休高弟七人の一。
あらきりゅう【荒木流】
1 馬術の流派の一。室町末期の荒木元清を祖とする。 2 柔術の流派の一。室町末期の荒木無人斎秀縄 (ひでつな) を祖とする。拳法・捕り手・居合・小具足などの術を含む。無人斎流。