荒誕(こうたん)
の例文・使い方・用例・文例(2)
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・・・釈迦の教の荒誕なのは勿論、釈迦の大悪もまた明白である。しかしおぎんの母親は、前にもちょいと書いた通り、そう云う真実を知るはずはない。彼等は息を引きとった後も、釈迦の教を信じている。寂しい墓原の松のかげに、末は「いんへるの」に堕ちるのも知らず・・・
芥川竜之介
「おぎん」
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・・・無論荒誕のことを信ずる世の人だから夢を気にかけるのも無理ではない。思えば思うほど考えは遠くへ走って、それでなくてもなかなか強い想像力がひとしお跋扈を極めて判断力をも殺いた。早くここでその熱度さえ低くされるなら別に何のこともないが、なかなか通・・・
山田美妙
「武蔵野」
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