蓑笠(みのかさ)
の例文・使い方・用例・文例(2)
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・・・地獄・極楽の蓑笠つけて、愛着・妄執の弓矢をはなさぬ姿は、はなはだものものしげである。漫然と遠くからこれをのぞめば、まことに意味ありげであるが、近づいて仔細にこれを見れば、なんでもないのである。 わたくしは、かならずしもしいて死を急ぐ者で・・・
幸徳秋水
「死刑の前」
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・・・窓によって外を眺めると、田圃の稲の青々と繁ったところに、蓑笠つけて一人の農夫が濡れながら鍬をかついで歩いてゆく。その姿を一幅の風景画と見たてて、ああ、いい景色だとだけ眺め得る人もあるであろう。その人々は、自分で雨にぬれる必要がないから、雨中・・・
宮本百合子
「自然描写における社会性について」
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