れんげえ【蓮華会】
1 奈良の当麻 (たいま) 寺で7月22日の夕に修する法会。 2 山伏が修行を終えて山を出る際の行事。吉野の金峰山寺のものや鞍馬 (くらま) 寺の竹切祭が知られる。《季 夏》
れんげえ【蓮華衣】
袈裟 (けさ) の異称。
れんげおうじょう【蓮華往生】
1 死後、極楽浄土の蓮華座上に生まれること。 2 寛政(1789〜1801)のころ、上総 (かずさ) 国で、日蓮宗の悪僧が説いたという邪教。寺の本尊の前に大きな蓮華座を設け、極楽往生を願う者に大金を納めさせてこの蓮華座に上らせ、蓮華を閉じて刺殺し、極楽往生したように見せかけたといわれる。
れんげざ【蓮華座/蓮華坐】
1 密教で、結跏趺坐 (けっかふざ) のこと。 2 仏像や墓石を安置する台座。蓮華台。蓮台。蓮座。
れんげしょうま【蓮華升麻】
キンポウゲ科の多年草。日本特産。山地の林内に生え、高さ約60センチ。葉はサラシナショウマに似た大形の複葉で、互生。7〜9月、淡紫色の花を数個下向きに開き、花びら状の萼 (がく) があってハスの花に似る。
れんげそう【蓮華草】
マメ科の越年草。茎は地をはってよく分枝し、葉は9〜11枚の小葉からなる羽状複葉。4、5月ごろ、長い柄の先に紅紫色の蝶形の花を輪状につけ、仏像の蓮華座を思わせる。中国の原産。江戸後期から緑肥にするため水田に栽培され、田植え前の花盛りのころに土にすき込む。漢名、紫雲英。げんげ。れんげ。《季 春》「手にとるなやはり野に置け—/瓢水」
れんげぞうせかい【蓮華蔵世界】
仏語。 1 華厳経に説く、一大蓮華の中に含蔵されている世界。毘盧遮那 (びるしゃな) 仏の願行によって現出した一種の浄土。蓮華蔵荘厳世界海。華蔵世界。 2 梵網経に説く、千葉 (せんよう) の大蓮華からなる世界。盧舎那仏はその本源として蓮華座に座し、自身を変化させた千の釈迦が各世界で説法しているとする。蓮華胎蔵世界。蓮華海蔵世界。 3 浄土教で、阿弥陀仏の浄土。極楽世界。
れんげつつじ【蓮華躑躅】
ツツジ科の落葉低木。高原に群生。葉は倒披針形。4、5月ごろ葉とともに、朱色の漏斗状の花が咲く。花びらは先が五つに裂ける。花がかば色や黄色のものもあり、庭木にする。《季 春》
れんげもん【蓮華文】
ハスの花の形を基本とした文様。
れんげうけ【蓮華受け】
⇒蓮華台2