とよださきち【豊田佐吉】
[1867〜1930]発明家・実業家。静岡の生まれ。日本で最初の木製動力織機を発明、のち豊田式織機株式会社を設立。大正13年(1924)杼換 (ちょかん) 式自動織機を完成、その特許権使用料をトヨタ自動車創業の基礎とした。
とよだじょう【豊田穣】
[1920〜1994]小説家。満州の生まれ。本名、穣 (みのる) 。海軍軍人として出征し米軍の捕虜となった体験を生かした戦記文学や、重い主題を扱った私小説的な作品を執筆した。「長良川」で直木賞受賞。他に「ミッドウェー海戦」「雪風ハ沈マズ」など。
とよだしろう【豊田四郎】
[1906〜1977]映画監督。京都の生まれ。文学作品の映画化に佳作が多い。代表作「若い人」「小島の春」「夫婦善哉」など。
とよだやすみつ【豊田泰光】
[1935〜2016]プロ野球選手。茨城の生まれ。昭和28年(1953)西鉄(西武の前身)に入団。新人王を受賞。同31年には首位打者を獲得するなど、球団の黄金時代の一端を担った。同38年国鉄(ヤクルトの前身)に移籍。引退後は解説者として人気を集める。
とよだえいじ【豊田英二】
[1913〜2013]実業家。愛知の生まれ。佐吉の甥。昭和42年(1967)トヨタ自動車工業社長に就任。昭和57年(1982)よりトヨタ自動車会長。カンバン方式を確立し、自動車産業の発展に貢献した。
とよだきいちろう【豊田喜一郎】
[1894〜1952]実業家。静岡の生まれ。佐吉の長男。大正9年(1920)豊田紡織に入社、のち昭和12年(1937)トヨタ自動車工業設立。昭和16年(1941)社長に就任。国産乗用車の大量生産を目指すも、昭和25年(1950)労働争議の長期化により引責辞任。