おくりあし【送り足】
1 相撲で、相手をつり上げたまま、自分から土俵外へ踏み出した足。負けにはならない。 2 柔道で、相手の足の動きに合わせ、自分も動くこと。 3 剣道で、片足を踏み出したあと、すぐ他の足を引きつける足さばき。 4 貴人の面前に目録などを持参するとき、敷居ぎわで一度足を引いて踏み直してから越えていく足の運び。
おくりあり【送り蟻】
⇒寄せ蟻
おくりおおかみ【送り狼】
1 親切を装って女性を送っていき、途中ですきがあれば乱暴を働こうとする危険な男。 2 山中などで、人のあとをつけてきて、すきをみて害を加えると考えられていた狼。
おくりがな【送り仮名】
1 言葉を漢字を使って書き表す場合に、誤読を避け読みやすくするために、その漢字に添える仮名。「明かり」「明るい」「明ける」「明らか」の「かり」「るい」「ける」「らか」の類。送り。 2 漢文の訓読を助けるために、漢字の右下に小さく添える仮名。片仮名で活用語尾や助詞・助動詞などを添える。添え仮名。捨て仮名。
おくりぎょう【送り経】
盂蘭盆 (うらぼん) の最終日に、親族の霊を送り出すときに読む経。
おくりざる【送り猿】
戸締まり用の猿で、戸の上方に取り付けた縦猿を上げたあとに、下がらないように横に差し込む木片。寄せ猿。
おくりさんじゅう【送り三重】
歌舞伎下座 (げざ) 音楽の一。主な役者が愁嘆の思い入れで花道を引っ込むときの三味線の曲。
おくりじ【送り字】
「踊 (おど) り字」に同じ。
おくりじょう【送り状】
1 商品発送の際に、荷送人が荷受人に対して作成する発送貨物の明細書。仕切り状。 2 船積書類の一。外国貿易で、荷送人が荷受人に対して作成する明細書で、商品名・数量・価格・運賃・保険料・引渡条件などの諸明細を記載した商用文書。インボイス。仕切り状。
おくりぜん【送り膳】
供応の席に欠席した人に、出席した人と同じ料理を送り届けること。また、その料理。