・・・るのであるが、それは幸いに帝国学士院や、原田積善会、服部報公会等の財団または若干篤志家の有力な援助によって支弁され、そのおかげで次第に観測資料が蓄積され、その結果はわが国の有為な少壮学者らの手によって逐次に分析的に研究されつつあり、その研究・・・ 寺田寅彦 「地図をながめて」
・・・これを逐次修正して言語学者の要求に応ずるように近づけて行くことは必ずしも困難ではないが、ここではしばらくこれ以上に立ち入らない事にする。 要するにこれは、表題にも掲げたとおり、比較言語学上における統計学的研究の可能性を暗示するための一つ・・・ 寺田寅彦 「比較言語学における統計的研究法の可能性について」
・・・しかしかくのごとく収斂するためには逐次の各項の間に一定の条件が満足されなければならぬ。同じような級数でも、1+1/2+1/3+1/4+………………… ad inf.は無限大となる。 掌中のペンに働く力は種々ある。・・・ 寺田寅彦 「方則について」
出典:青空文庫