とおつおや【遠つ祖】
1 先祖。祖先。「中臣の—天児屋命 (あまのこやねのみこと) 」〈祝詞・中臣寿詞〉 2 祖父母の祖父。高祖父。〈和名抄〉
とおつかみ【遠つ神】
[名]遠い昔、神であったころの先祖。「天降り来ましし伊支等 (いきら) が—」〈出雲国風土記〉 [枕]「大君 (おほきみ) 」にかかる。「—我が大君の」〈万・五〉
とおつくに【遠つ国】
遠くの国。遠方にある国。「—黄泉 (よみ) の界 (さかひ) に延 (は) ふつたの己 (おの) が向き向き」〈万・一八〇四〉
とおつひと【遠つ人】
[枕] 1 遠くにいる人を待つ意から、「松」「松浦 (まつら) (=地名)」にかかる。「—松の下道 (したぢ) ゆ」〈万・三三二四〉 2 雁 (かり) は遠くから来るので、「雁」「猟路 (かりぢ) (=地名)」にかかる。「—雁が来鳴かむ」〈万・三九四七〉