りょうしアニーリング【量子アニーリング】
量子力学的に相関をもつ多数の量子ビットを制御し、同時に複数の状態をとる量子ビットが、自ずから、もっともエネルギーが低い状態に変化する現象を利用することで、最適化問題を解く手法。1998年に西森秀稔と門脇正史が考案。確率的探索による従来の焼き鈍し法に比べ、正しい最適解を得る確率が高い。のちにカナダのディーウェーブシステムズ社が同手法を超伝導回路による量子ビットに応用し、世界初の商用の量子コンピューターを開発した。量子焼き鈍し法。
りょうしドットえきしょうテレビ【量子ドット液晶テレビ】
《quantum dot LCD television》⇒量子ドットテレビ
りょうしドットティーブイ【量子ドットTV】
《quantum dot TV》⇒量子ドットテレビ
りょうしドットディスプレー【量子ドットディスプレー】
《quantum dot display》量子ドットを利用したディスプレー。量子ドットの蛍光特性を変えることで、バックライトの光を別の色の光に効率よく変換し、さまざまな色を表現できる。テレビのディスプレーなどに利用される。QLEDディスプレー。
りょうしドットテレビ【量子ドットテレビ】
《quantum dot television》表示部に量子ドットディスプレーを使用したテレビ。量子ドット液晶テレビ。量子ドットTV。QLEDテレビ。
りょうしやきなましほう【量子焼き鈍し法】
⇒量子アニーリング
りょうしうちゅう【量子宇宙】
宇宙誕生およびその直後の、時空全体が量子論的だった状態の宇宙。また、このような宇宙の状態や振る舞いを説明する宇宙論を量子宇宙論という。いずれも、量子重力的な効果が顕著となるプランクスケールでの議論が必要となる。
りょうしうちゅうろん【量子宇宙論】
量子宇宙を対象とする宇宙論。宇宙誕生およびその直後の、時空全体が量子論的だった状態を対象とし、相対性理論のみで説明する古典論的な宇宙論に対していう。
りょうしかそく【量子加速】
《quantum speedup》実社会で有用な計算において、量子コンピューターが古典コンピューターの計算速度を上回り、その優位性を示すこと。量子超越に比べ、より実用的な意味合いをもつ。特に、機械学習、計算化学、組み合わせ最適化問題などの領域で、量子コンピューターが十分な優位性をもつと考えられている。量子スピードアップ。量子アドバンテージ。
りょうしいど【量子井戸】
電子を数ナノメートル程度の半導体の薄膜のヘテロ接合によって閉じ込めた構造。 [補説]電子は薄膜の面の垂直方向に自由に移動できず、特定の離散的なエネルギー状態をとる。この厚さを変えたり、複数重ねたりすることによって新しい機能をもつ素材をつくることができる。青色発光ダイオードや半導体レーザーなどに利用される。