くま【^×隈／^▽曲／^×阿】

の解説

1. １ 曲がって入り込んだ所。また、奥まった所。もののすみ。片隅。「川の—」

   1. 「光到らぬ—もなし」〈樗牛・滝口入道〉

1. ２ 物陰になっている暗がり。陰になった所。

   1. 「停車場 (ステーシヨン) 前の夜の—に、四五台朦朧と寂しく並んだ車」〈鏡花・歌行灯〉

1. ３ （「暈」とも書く）色の濃い部分と淡い部分、あるいは、光と陰とが接する部分。また、色の濃い部分。「目の下に—ができる」

   1. 「夕暮れの空の濃い—をいろどっている天王寺のあたりを」〈田村俊子・木乃伊の口紅〉

1. ４ 隠していること。心に秘めた考え。秘密。

   1. 「人の心の—は映すべき鏡なければ」〈樗牛・滝口入道〉

1. ５ 「隈取り」の略。

1. ６ 十分でない部分。欠点。

   1. 「その事ぞとおぼゆる—なく」〈源・浮舟〉

1. ７ へんぴな所。片田舎。

   1. 「山里めいたる—などに」〈源・橋姫〉

出典：デジタル大辞泉（小学館）

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