かくれざと【隠れ里】
1 人目を避けた人たちがひそかに住む村里。 2 人里遠く離れた所にあるという理想郷。 3 江戸時代、公認されない遊里。岡場所。 [補説]書名別項。→かくれ里
かくれづま【隠れ夫】
人に知られないようにもつ夫。みそかお。「をとめごがあはせ衣の—薄き契りに恨みわびつつ」〈夫木・三五〉
かくれづま【隠れ妻】
人に知られないようにもつ妻。かくしづま。「色に出でて恋ひば人みて知りぬべみ心の内の—はも」〈古今六帖・五〉
かくれどころ【隠れ所】
1 隠れひそむ所。かくれが。「—の山といへども、さながら花の都なれば」〈謡・西行桜〉 2 陰部。かくしどころ。「水をうけて—をなん洗ひ給ふ事」〈撰集抄・三〉
かくれぬ【隠れ沼】
《隠 (こも) り沼 (ぬ) を誤読して出来た語か》草などに覆われてよく見えない沼。こもりぬ。「人づてにしらせてしがな—のみごもりにのみ恋ひやわたらむ」〈新古今・恋一〉
かくれねんぶつ【隠れ念仏】
禁令に反して秘かに浄土真宗(一向宗)の信仰を守った信者。また、その集団。薩摩藩では慶長2年(1597)から明治9年(1876)まで続き、信者は厳しく弾圧されたという。禁教の理由として、一向一揆にみられる信者の結束の強さ、身分制度を否定する教義などが考えられている。隠れ門徒。
かくれば【隠れ場】
隠れる場所。隠れ場所。
かくれひまん【隠れ肥満】
体重は正常だが、体脂肪率が、男性で25パーセント以上、女性で30パーセント以上である状態。運動不足と食事の偏りが原因とされる。
かくれみの【隠れ蓑】
1 着ると姿を隠すことができるという蓑。鬼や天狗の持ち物とされる。 2 実体を隠すための手段。「税金逃れの—に別名義の会社を作る」 3 ウコギ科の常緑小高木。沿岸地に自生。葉は互生し、厚く光沢があり、卵形で若木では五つに裂けているものが多い。夏、淡黄色の小花をつけ、実は黒く熟す。関東以南に分布。樹液を黄漆といい、家具塗料に用いる。
かくれもんと【隠れ門徒】
⇒隠れ念仏