でんぱかんしょうけい【電波干渉計】
二つまたはそれ以上のアンテナを配置し、受信した同一天体の電波を互いに干渉させることによって高い分解能を得る電波望遠鏡。
でんぱかんり【電波監理】
電波を公平かつ能率的に利用するため、国が電波の割り当てや運用基準などを定めて監督すること。総務省が担当。
でんぱぎんが【電波銀河】
ふつうの銀河に比べて強い電波を出している銀河。光学的には楕円銀河が多いが、ふつうの銀河と明確な違いはない。しばしば双対する二つの楕円状の構造が見られ、その大きさは数百万光年におよぶ場合があり、宇宙ジェットの噴出によって形成されたものと考えられている。また、電波放射は非熱的なシンクロトロン放射による。白鳥座A、乙女座A、ケンタウルス座Aなどが知られる。
でんぱこうどけい【電波高度計】
航空機から電波を発射し、地上からの反射時間を測定して高度を知る装置。
でんぱこうほう【電波航法】
船舶や航空機で、電波を利用して位置・航路を測定する航法の総称。レーダー航法・ロラン航法・デッカ航法などがある。無線航法。
でんぱさんぎょうかい【電波産業会】
《Association of Radio Industries and Businesses》⇒アライブ(ARIB)
でんぱしょうがい【電波障害】
自然現象や人工雑音・妨害電波などによって正常な無線通信が妨害されること。また、通信電波によって電子機器に誤動作などが起きること。
でんぱたんちき【電波探知機】
⇒レーダー
でんぱてんたい【電波天体】
強い電波を放射している天体の総称。1970年代初頭以前には電波星またはラジオ星と呼ばれていた。電波望遠鏡で観測される主な電波源として、銀河系内の散光星雲、超新星残骸、星形成領域、パルサーのほか、銀河系外の遠方にある電波銀河やクエーサーなどの特異銀河がある。低温の中性水素原子の線スペクトルや星間分子が放つ分子スペクトルは熱的放射と呼ばれる。また、超新星やパルサーの磁場、クエーサーや電波銀河のジェットによるシンクロトロン放射は非熱的放射と呼ばれ、高エネルギーの粒子が存在すると考えられている。電波源。電波星。ラジオ星。
でんぱてんもんがく【電波天文学】
天体から来る電波を受信して、天体の性質、銀河系や宇宙の構造などを研究する天文学の一分野。